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フーリエ変換赤外分光分析計

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フーリエ変換赤外分光分析計(FT-IR: Fourier Transform Infrared Spectrophotometer)

試料に赤外線を照射した際に得られる赤外吸収スペクトルから有機物の種類を特定する手法です。様々な種類の有機物に適用できる、未知物質の化学構造を知る代表的な手法です。例としてゴム、プラスチック、接着剤、ジュースなどの付着物や正規の材料を使用しているかなどの分析が可能です。過去の分析経験から独自のデータベースを作成しており、装置のデータベース以上の分析結果に対する判断が可能です。

  • 様々な種類の有機物が特定可能です
  • 有機物の分子構造の情報を得られます
  • マッピング分析ができます
  • 50μm程度の微小異物も分析できます
  • 液状物、油状物にも適用できる手法です

 フーリエ変換赤外分光分析計(FT-IR: Fourier Transform Infrared Spectrophotometer)

FT-IR サーモフィッシャー・サイエンティフィック製 Nicolet iN10

 

フーリエ変換赤外分光分析計動作原理

 

フーリエ変換赤外分光分析計(FT-IR: Fourier Transform Infrared Spectrophotometer)

物質に赤外線を照射すると、ある波長の光が選択的に吸収を受けます。この赤外線吸収スペクトルは人間の指紋と同じように、その物質固有のものです。 また、物質を構成している各部の部分構造に関する赤外線吸収は、どの波長で起こるかがあらかじめ知られているので、赤外吸収スペクトルから未知物質の化学構造を知ることが可能となります。 FT-IRでは、赤外光源部より出た光が干渉計に入り、干渉波(インターフェログラム)となり、試料を通過します。その際、試料を構成する分子中の原子または原子団の振動エネルギーに対応した固有の振動数の光が吸収されます。
検出器で得られた信号は、コンピュータ部にてフーリエ変換され、試料固有の赤外スペクトルが得られます。

 

 

FT-IR装置仕様

 

型格

項目

SPEC

Nicolet iN10

+

Nicolet iZ10

ATR法

分析領域:おおよそ 1mmφ

顕微赤外法

分析領域:おおよそ 20 μm~200 μm

 

分析事例

異物の成分分析(有機物)


異物の赤外吸収スペクトルを測定し、どのような種類の有機物か同定します。有機物の種類から異物の発生源を特定し、対策につなげることができます。

白色異物の成分分析

白色の異物の成分分析

端子接点に付着した異物分析

端子接点に付着した異物の由来特定

基板上異物の分析例


基板上異物の分析例

赤外吸収スペクトルは有機物の種類ごとに固有のものです。そのため、素性のわかっている標準試料とスペクトルを比較することで未知試料の成分同定が可能です。 未知試料(黒)と標準試料(赤のスペクトルを照合したところ、スペクトル一致により同じ成分(ABS)と判定しました。