臭気・悪臭物質濃度分析

・目的

悪臭は、大気の汚染、水質の汚濁等と並び、環境基本法で定める典型７公害の一つであり、事業活動その他の人の活動に伴って生ずるもので、人に不快感を与える臭いと定義されています。
国は悪臭防止法によって必要な規制を行っており、自治体によっては独自に条例を設け規制を行っている場合もあります。
各都道府県知事等が定める規制地域内のすべての事業者は定められた基準値を順守しなければなりません。当社では規制の対象となる臭気指数、臭気濃度、悪臭物質濃度の測定を行っております。

・規制方法

敷地境界（1号規制）、排出口（2号規制）、排出水（3号規制）について
以下の方法により規制されています。
・臭気指数による規制
・悪臭物質濃度による規制

・規制対象

都道府県知事等が定める規制地域内のすべての工場及び事業所が対象となります。

・分析方法

臭気指数及び臭気排出強度の算定の方法 （環境庁告示第63号 平成7年9月13日）
特定悪臭物質の測定方法　（環境庁告示9号 昭和47年5月30日）

• 測定の流れ

・分析項目

※臭気指数とは
人間の嗅覚を用いて臭いの程度を数値化したもので、もとの臭いを人の嗅覚で感じられなくなるまで無臭空気で薄めた時の希釈倍数から計算して算出します。
また、臭気指数を別の形で表した臭気濃度と呼ばれる値で規制を行っている自治体もあります。
弊社はもちろん臭気濃度での結果報告も対応可能です。

※臭気排出強度とは
排出されるガスの総量や上昇高さ等を元に算出される許容限度値で、排出口の高さが15ｍ以上から臭気を含むガスを排出する施設に適用されます。
測定は流速や水分量などの測定を行う為、30～40分程度の時間が追加で必要になります。

・関連法令等

・環境省_悪臭防止法の概要

・悪臭防止法　横浜市

・神奈川県の悪臭防止規制 - 神奈川県ホームページ

・悪臭防止法・環境確保条例による規制｜東京都環境局

・Q&A

・Q1：臭気指数と悪臭物質濃度のどちらを測定すればいいかわかりません。

規制は自治体ごとに悪臭防止法または各自治体ごとの条例もしくはその両方により行われています。関係法令を確認してご提案致しますのでまずはご相談ください。

・Q2：特定悪臭22物質以外にも測定できますか。

22物質以外にも実績がございますのでご相談ください。
・測定実績：リモネン（柑橘類に含まれるにおい成分）
　　　　　   スカトール（糞や香水、たばこに含まれるにおい成分）

・Q3：役所に排出水の臭気指数を測るように言われたのですが、お願いできますか？

環境試料（1号規制）、排出口試料（2号規制）、排出水試料（3号規制）、全て取り扱っておりますのでご相談ください。

・Q4：事業所近隣住民から悪臭の苦情を受けた場合、法的にどうなるのでしょうか。

市町村に苦情が伝えられた場合、各自治体に応じた基準値を満たしているかの調査が行われます。基準値を超えた場合改善等を図るように勧告され、その後勧告が命令に変わり、命令に従わない場合は罰則が科されます。（1年以下の懲役又は100万円以下の罰金）
なお、悪臭防止法第8条には、市町村長がこれらの措置を執る際には事業者の活動に及ぼす影響に配慮しなければならないとされています。

・Q5：役所から悪臭の測定をするように言われましたが、何をすればいいのかわかりません。

測定する事業所の所在地はどこかがわかれば規制方法がわかりますので、それに沿って測定を行います。基準値を超えた場合は期限内に改善する事になります。その他不明点あればまずはご相談ください。

・その他の情報

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