Eurofins BPTのミラノ拠点、欧州のお客様向けにウイルスクリアランス試験へのアクセスを強化

ユーロフィンバイオファーマサービスの「ニュースレター2025年Summer号」が発行されました。
ユーロフィングループは、食品・製品・環境・アグロ・ジェノミクス・クリニカルダイアグノスティック・医薬品・材料等、幅広い分野に関わる分析及び検査サービスをグローバルに展開しています。
世界60カ国に950以上のグループラボがあり、200,000通りに及ぶ分析項目・手法を採用、年間4億5,000万件を超える試験を実施しています(2025年1月現在)。
医薬品分析は、ユーロフィンバイオファーマサービスが担当しています。日本国内においては、当社「ユーロフィン分析科学研究所(E-ASL)」が受託を行っています。一部のサービスは、当社ラボが海外ラボとの仲介となり受託しています。
バイオファーマサービスでは、お客様に最新情報をお届けするため、定期的にニュースレターを発行しています。
2025年Summer号のうち、以下4つの技術情報を紹介します。
- Eurofins BPTのミラノ拠点、欧州のお客様向けにウイルスクリアランス試験へのアクセスを強化
- 半自動化による力価試験の改善
- Eurofins BPT Italy、無菌試験の結果を最短4日で提供
- QC GMP試験法におけるSPR Biacore™とBLI Octet®の力
本技術コラムでは、「Eurofins BPTのミラノ拠点、欧州のお客様向けにウイルスクリアランス試験へのアクセスを強化」を紹介します。
著者:Giulia Sbarufatti, Business Unit Manager Virus Testing (IT), Eurofins BioPharma Product Testing Italy
Eurofins BioPharma Product Testing(BPT) Italy(イタリア)は、ミラノ拠点で正式にウイルスクリアランスサービスを開始し、ウイルス安全性サービスにおけるEurofins BPTネットワークのグローバル拠点をさらに拡大しました。
2009年以来、ミラノラボのウイルス試験部門は、バイオ医薬品企業に対し、製品のウイルス不活化試験(例:低pH、溶媒・界面活性剤処理)をサポートしてきました。バイオ医薬品の開発が拡大し、ウイルス安全性の要件への認識が高まる中、今回ウイルスクリアランス試験を開始したことは、当社の分析能力を大きく向上させるものです。この節目は、Eurofins BPTのグローバルなサービスと、欧州における地域的な存在感の両方を強化するものです。
当社を差別化する要素は、当社の柔軟で、お客様を中心としたアプローチです。各試験は、お客様固有のニーズと期待に応えるように調整されます。さらに、バックログを減らすことで、プロジェクトの開始を迅速化し、開発タイムラインにおいて決定的な時間的優位性を提供します。
お客様は、以下の2つのサービスモデルから選択いただけます。
- 標準的なフルサービスモデル:Eurofins BPTが、技術移転から、ウイルスをスパイク(添加)および検出するスケールダウンプロセスの実行まで、試験全体を実施します。
- ハイブリッドサービスモデル:お客様は当社のウイルス試験施設を利用し、精製機器(例:ÄKTAシステム、ろ過装置)を使用できます。一方、当社の専門家であるウイルス学チームが、スパイク、サンプリング、ウイルス検出を含む作業を管理します。
ウイルス試験部門は、GLPに準拠した試験施設内で稼働しており、以下のような包括的な設備を保有しています。
- 包括的なウイルスライブラリ(XMuLV、PRV、MVM、Reo-3を含む40株以上)
- 450平方メートルの広さを持つラボ
- ÄKTA Pure 25システム
- ウイルスクリアランス試験に必要なすべての機器
さらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。
原文は、Eurofins BPT’s Milan site offers enhanced access to viral clearance studies for European clientsをご覧ください。
関連サービス
・Eurofins BPT Italy、無菌試験の結果を最短4日で提供
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