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Clinical Testing >> サービス >> がん遺伝子パネル検査

がん遺伝子パネル検査

がん遺伝子パネル検査とは

がん組織から取り出したDNAやRNAを用いて、複数のがん関連遺伝子変異を解析する検査です。次世代シーケンサー(NGS)という解析装置を用いることで、ゲノム情報を高速かつ大量に読み取ることが出来きるため、患者さん一人ひとりに最適な薬剤や治療方法を選択する「個別化医療」が可能となります。標準治療が無い、または標準治療が終了した等の患者さんを対象としており、がん治療の選択肢が広がると期待されます。
見つかった遺伝子変異が臨床上どのような意味を有するかについて、主治医を含めた複数の専門家らが会議(エキスパートパネル)し、最適な治療法が導かれます。この時、承認された薬剤だけでなく、治験・臨床試験中の薬剤も検討されます。                             

今後、この検査が広まり、ゲノム解析データや薬剤情報等が蓄積・分析されていくことで、個別化医療が発展し、医療の質向上に寄与すると考えられています。

 

TruSight™ Oncology 500とは

TruSight™ Oncology 500(TSO500)は、イルミナ社により開発された包括的なゲノムプロファイリングアッセイ(研究用)です。腫瘍のみの同一ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)サンプルを用いて、DNAおよびRNAを同時に解析し、一塩基バリアント(SNV)、挿入・欠失(Indel)、遺伝子増幅(Amplification)、融合(Fusion)、スプライスバリアント(Splice variant)、腫瘍変異負荷(TMB)およびマイクロサテライト不安定性(MSI)を評価することができます。固形がんに関連する500以上の遺伝子をターゲットにしています。

 

 

検査の品質と流れ

検査の品質

岡山ジェネティックラボラトリーは実験室設備の充実した岡山大インキュベータ内に設立され、2019年9月に衛生検査所(登録番号 第113号)として登録されました。さらに、岡山大学の諏澤 憲 先生を指導監督医としてお迎えし、2021年1月、米国病理医協会(CAP:College of American Pathologists)の検査室認定(AU-ID 2029822)を取得しました。毎年、世界最大規模の包括的な技能試験プログラムであるCAPサーベイに参加し、常に高い評価を得ています。
また、個人情報を含むゲノムデータを取り扱うため、一般財団法人 日本情報経済社会推進協会のプライバシーマーク(第14300049(03)号)を取得し、高いレベルの個人情報保護マネジメントシステムを確立・運用しています。
最新鋭の設備を揃え、定期的な教育・訓練を実施することで、質の高い検査をお届けできるよう日々研鑽を積んでいます。 

CAP認証_岡山ジェネティックラボラトリーPマーク認証_ユーロフィンクリニカルジェネティクス

 

 

検査の流れ

      1. 検査説明・同意取得【医療機関】
      2. FFPE 検体の準備・出検【医療機関】

      3. 核酸(gDNA, total RNA)の抽出・品質確認【ユーロフィンクリニカルジェネティクス】
        核酸抽出qPCRによるDNA品質確認テープステーションによるRNA品質確認
      4. ターゲットプローブキャプチャ法によるライブラリ調製および濃縮【ユーロフィンクリニカルジェネティクス】
        ライブラリー作成ライブラリー作成2
      5. NextSeq™ 550Dxシステムによるシークエンシング(塩基配列決定)【ユーロフィンクリニカルジェネティクス】
        シーケンシング準備
      6. シークエンスデータの品質確認・解析【ユーロフィンクリニカルジェネティクス】
        シークエンスデータの確認
      7. レポート出力

 

 

岡山ジェネティックラボラトリーについて

岡山大インキュベータ

急速に進むがんゲノム医療のニーズに対応するため、2019年5月、緑豊かな岡山大学 津島キャンパスに隣接した岡山大インキュベータ内に岡山ジェネティックラボラトリーを開設しました。
がんゲノム医療中核拠点病院*の一つである岡山大学病院とともに、研究用がん遺伝子パネルを中心に検討を行ってきました。特に、岡山大学病院が主導するイルミナ社のTruSight™ Oncology 500(TSO500)を用いた先進医療においては、国内で初めてTSO500を用いた臨床用検査を行い、全国の施設から提出された検体を解析・報告しました。
今後もユーロフィンのグローバルネットワークを活用しながら、より高度な検査サービスを提供し、がんゲノム医療に貢献します。

* がんゲノム医療を受けられる施設は、13カ所の「がんゲノム医療中核拠点病院」、32カ所の「がんゲノム医療拠点病院」、さらに各「がんゲノム医療中核拠点病院」および「がんゲノム医療拠点病院」と連携する202カ所の「がんゲノム医療連携病院」となっており、厚生労働省により指定されています。(2023年4月時点)

 

 

 

 

岡山ジェネティックラボラトリー

〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1
岡山大インキュベータ107・108室

 

 

 

お問い合わせ