新サービス開始:PLA(Proximity Ligation Assay)受託サービス

組織切片上でタンパク質の相互作用・修飾をダイレクトに検出します
PLAとは:IHCをさらに進化させる技術
従来のIHC(免疫染色)では不可能だった「40nm以内の近接」をシグナル化します
タンパク質同士の結合やリン酸化などの修飾状態を、組織形態を維持したままドットとして可視化 します
PLAの原理
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PLA染色例::E-cadherin とβ-catenin


E-cadherin とβ-cateninのPLAでは、ドット状の陽性シグナルがみられる
PLAと従来法の比較
| 比較項目 | PLA | 共免疫沈降(Co-IP) | FRET / BRET | 免疫染色(IHC / IF) |
| 主な検出対象 | 近接・直接結合 | タンパク質複合体 | 分子間距離(1-10nm) | タンパク質の発現・局在 |
| 空間情報 | あり(1細胞レベル) | なし(細胞を破壊) | あり(生細胞も可) | あり |
| 感度・SN比 | 極めて高い(RCA増幅) | 中程度 | 低い(背景光の影響大) | 抗体の性能に依存 |
| サンプル形態 | 組織(FFPE可)・細胞 | 培養細胞・生検組織 | 生細胞(主に培養細胞) | 組織(FFPE可)・細胞 |
| 解析の簡便さ | 普通(一次抗体があれば可) | 普通 | 難しい(ベクター構築等) | 簡便 |
| 最大のメリット | 機能的な複合体形成や修復状態をドット数で客観的に数値化できる | 結合定数や未知の複合体を網羅的に解析できる | 生細胞内での動的な距離変化をリアルタイムに観察できる | 組織全体における分布やおおまかな共局在を手軽に確認できる |
PLAの活用事例(論文紹介)
シグナル伝達の可視化
癌治療の標的であるERK5の核内移行メカニズムにおいて、特定の刺激(EGF)に応答したERK5とImportin β1 の物理的近接をPLAにより細胞内で直接検出し、相互作用の動的な変化を定量的に証明
Lombardi et al., Molecular Oncology, 2024
免疫チェックポイント阻害剤の奏効予測
非小細胞肺がんにおけるICI治療において、FFPE組織内でのPD1とPD-L1の直接的な相互作用をPLAで検出し、従来のPD-L1発現量評価(TPS)よりも高精度な治療効果の層別化と予後予測を実現
Lindberg et al., Journal of Thoracic Oncology, 2025
神経変性メカニズムの解明
パーキンソン病に関与するLRRK2による活性酸素種(ROS)産生制御の解析において、PLAを用いてロテノン刺激に応答したLRRK2とp47phoxの特異的リン酸化を細胞内や脳組織で直接検出し、NOX2活性化の動的な変化を定量的に証明
Keeney et al., Science Translational Medicine, 2024
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