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2013年ヘルスケア関連企業の新規上場と主要上場企業決算

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日本取引所グループが発足した2013年の新規上場企業数は、12年から10社増加して58社となった。公募価格を初値が上回る企業が多く、好調な市場環境を反映した。IPOバブルの再来かとの声が早くも聞こえる中ではあるが、2000年の204社、2006年の188社と比べると4分の1以下のレベルにある。ヘルスケア関連企業についてみると、前年から3社増加して7社の上場があった(表1)。そのうち、創薬およびバイオベンチャーについては、メドレックス、ペプチドリーム、リプロセル、オンコリスバイオファーマ、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの5社が上場、02年から最も多い上場数となるなど好調であった。株価についても、上場時の募集資金を限定的にするなど厳しい環境が続いたが、13年はリプロセルの騰落率が400%超え、他社も公募価格を全て上回る成績を残した。株式市場がバイオベンチャーのIPOを再認識したことは確かなことだ。

 

画像_表1_2013年に上場したヘルスケア関連企業

 

過去を振り返ると、02年にアンジェスMG、トランスジェニックの2社、03年では、メディビック(現メディビックグループ)、メディネット、オンコセラピー・サイエンス、総合医科学研究所(現総医研ホールディングス)の4社が、04年においては、新日本科学、DNAチップ研究所、そーせい(現そーせいグループ)、LTTバイオファーマ(2011年に上場廃止)、タカラバイオの5社、05年ではメディシノバ・インク、エフェクター細胞研究所(現ECI、2012年に上場廃止)の2社、07年は免疫生物研究所、ジーエヌアイ、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの3社、08年はナノキャリア、カルナバイオサイエンス、アールテック・ウエノの3社、09年ではキャンバス、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所、テラの3社、10年はセルシード、11年ラクオリア創薬、シンバイオ製薬、スリー・ディー・マトリックス、カイオム・バイオサイエンスの4社、12年はジーンテクノサイエンス、UMNファーマの2社が上場している。このようにバイオベンチャーはほぼ毎年、公開を達成している。新産業の育成を目的に、経済産業省は02年から3年後の05年3月までに大学発ベンチャー企業1000社設立の計画(平沼プラン)を掲げ、研究助成対策や経営支援制度を行ってきた。その成果といって良いであろう。

 

一方、2010年から13年には複数の上場バイオベンチャーが、資本の増強に成功している。2010年前までは、殆どのバイオベンチャーは研究開発費投資が先行して繰越欠損金が膨らみ、資金にも限りが見えており、資金調達に苦慮していた時期だ。そんな悪環境下では、この増資は画期的なことである。理論的には大量の新株が発行されると1株当たりの価値の希薄化されるため、株価は下がるはずであるが、その間には株価の下落は起きなかった。そこには希薄化よりも資金調達によって企業価値が高まると明察する投資家の存在があったからと捉えている。つまり、バイオベンチャーには大小はあれ、研究資金が必要、それを手当てできる企業だけが、成長できるということを市場は認識したのである。ようやく市場がバイオベンチャー投資を理解したともいえる。さらに、上場している創薬関連バイオベンチャーの業績をまとめてみた(表2)。

 

表2_上場創薬関連ベンチャー企業の決算

※表をクリックすると別ウィンドウでPDFが開きます

 

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