自動検査装置

概要

水試料を各種分析装置で検査する際、必要な専用容器への分注作業を自動化した装置です。形状・大きさが違う容器ごとに試料を分注することが可能で、試料を一度に最大50検体セットできます。バラつきなどの誤差を無くし、作業の信頼性と再現性を高めることで安定かつ高精度な分注を実現します。

特色

試料が入った容器に貼り付けたQRコードを自動で読み取ることで分注された試料の情報が記憶され、各種分析装置で測定した結果と分注した試料の情報が紐づけられ試料の取り違えを防止します。

自動細菌検査装置

概要

一般細菌や大腸菌の検査は採取後、12時間以内に分析を着手する必要があります。本検査装置は検査用サンプルを培地への接種からインキュベータ(恒温培養器)への搬入までを複数同時並行で完全自動化します。

特色

手作業に比べて処理能力は約1.5倍で高速化と分析精度の安定化を実現しました。

自動BOD分析装置

概要

BOD(生物化学的酸素要求量)測定のためには、採取当日に分析を着手することが必要です。
本検査装置は自動で容器から必要サンプル量を採取し、希釈を行い、溶存酸素量を測定します。そのまま５日間培養後、溶存酸素量を自動で測定します。

特色

従来の自動分析装置と比べ、非常にコンパクトな装置内で複数のサンプルを効率的に測定します。

自動ろ過装置

概要

多関節ロボットを用いて環境水や排水の濁り分析において必要なろ過作業を自動化した装置で、試料を一度に最大30検体セットできます。30検体をろ過する場合は人の手で180分かかる作業を約60分で完了します。

特色

超音波センサーでロート内の水位を監視することで試料のオーバーフローを防止します。万が一、ろ紙の目詰まりを起こした場合でも次の試料のろ過へ進む仕組みを備え安定した自動運転を実現しています。

ノルマルヘキサン自動抽出装置

概要

環境水や排水の油分を分析する装置で試料を一度に最大10検体セットできます。ノルマルヘキサン抽出物質含有量分析の公定法に則りヘキサン添加、振とうによる攪拌抽出、分液・脱水工程まで完全自動で行います。

特色

ノルマルヘキサン層と水試料の界面をカメラで検知する技術を応用することで、人が目視で判断していた分液操作を完全自動化しました。分析者の有機溶剤暴露を低減して安全で安心して働ける職場環境を実現しています。

農薬検査自動前処理装置

概要

試料と固相カラムをセットすれば試料の抽出、溶出、濃縮、定容を完全自動化する装置で、試料を一度に最大40検体セットできます。作業の信頼性と再現性を高め、分析者の有機溶剤暴露を低減して安全で安心して働ける職場環境を実現しています。

特色

濃縮の工程はカメラで検知して必要量に定容することが可能です。多検体の前処理を完全自動化することで分析者の作業時間の軽減、分析精度の向上と安定化を可能にしています。装置内にpHメーターを備え付け、検水のpH調整が必要な項目にも対応できます。

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