従業員インタビュー【インサイドセールス職/ジェノミックサービス領域】
Eurofins. World Leader in Testing for Life.
『品質を守りながら、チームの働きやすさに貢献する。未経験からスタートした製造の仕事』
ユーロフィンジェノミクス株式会社
製造・品質管理職 中途9年目 Aさん
※所属会社、職種、在籍期間はインタビュー当時のものです。
現在のお仕事について教えてください
私たちの会社は、お客様からの依頼を受けて、DNAやRNAといった遺伝子に関わる物質の製造および販売を行っています。
その中でも私が担当しているのは、「オリゴDNA」と呼ばれる短いDNAパーツの製造です。
オリゴDNAとは、病気の原因を調べる遺伝子検査や、新しい治療法の開発などに活用されているものです。
お客様からご依頼いただいた配列情報をもとに、専用の機器を使用してオリゴDNAを作製します。
検査結果に基づいて製品の品質を確認することも重要な業務のひとつです。
現在は主任として、メンバーのトレーニング計画を立てることやシフトの管理にも携わっています。
入社のきっかけを教えてください

前職ではカーディーラーの営業職をしており、お客様の都合に合わせて仕事の状況が日々変化するため、休みも取りにくく、非常に忙しい毎日を送っていました。そうした働き方を見直したいと考え、転職を決意しました。
自分で業務を管理できるような仕事を探していたところ、転職エージェントから紹介してもらい、興味を持ちました。
面接に訪れた際に、年間の製造計画に基づいて日々の業務を進めており、早番・中番・夜勤の3交代制で24時間稼働していることを伺いました。
出荷に間に合うように業務を計画的かつ着実に進めていける点が自分の性格に合っていると感じ、入社の大きな決め手となりました。
面接後には製造工場の見学もあり、実際に機械が稼働している様子や、働いている方々の姿を見ることができ、働くイメージを具体的に持つことができました。
また、残業が少ないと伺ったことも安心して働けると感じたポイントのひとつです。
入社後の印象を教えてください
この業界についてはほぼ素人同然で入社したので、業界の常識や用語について最初は全くわかりませんでした。
職場の先輩方にトレーニングしていただき、現場に用意されている各種SOP(Standard Operating Procedures:標準作業手順書)を元に作業を進めていきました。
教育体制が整っていることに加え、わからないことが出てきたときは先輩方に聞きに行くと、知識や経験を踏まえて親切に教えてくれたので、未経験の私でも業務に慣れることができました。
時には機器トラブルも発生するのですが、トラブルシュートフローが用意されているので、それに則って対応することができます。
面接時に伺っていた通り、残業時間が少なく、安心して働ける職場だと感じています。
仕事で大変だったことを教えてください
苦労したのは、現場から改善点を募る仕組みを作ったときのことです。
6年目で主任になった年にチーム全体の業務改善を行うため、メンバーから改善点を募集したのですが、なかなか集まりませんでした。
原因を探るために、実際にメンバーの声を聞いて回ったところ、「業務中に改善したい点はあるものの、いざ提案しようと思うと思い出せない」といった意見が多数寄せられました。
確かに私自身、業務中にもっと効率化できるのではないかと思う経験はあったので、他のメンバーも同じ思いなのだと感じました。
そこで、改善したい点を思いついたときに簡単に意見集約できる仕組みが必要だと考え、業務管理アプリケーションの開発を社内で提案しました。すぐに承認を得ることができたため、業務改善の仕組みづくりを始めました。
アプリケーションの導入により、初回の募集時に比べて改善意見の集約が15倍に増えました。また、改善活動の運用フローも整備した結果、2年間で集まった改善依頼のうち、実際に約75%を改善することができました。
実際に寄せられた意見を元に改善活動を行い、目に見える成果が出たときは達成感がありました。たとえば、月に4〜5回発生していたヒューマンエラーが、業務改善によってゼロになったケースもあり、そうした成果は自分にとって大きなやりがいにつながっています。
業務改善を進めたことで、残業時間を大幅に削減できたのも大きな成果でした。
もともと残業が少ないチームでしたが、初年度と比較して3年目には残業時間を47%削減することができました。
チームの労働環境の改善にも貢献できたことをとても嬉しく感じています。

仕事で意識していることを教えてください

私が担当している業務のひとつに、「化学物質管理者」としての役割があります。
職場ではさまざまな薬品や試薬を使うのですが、それらが安全に使われ、正しく保管されていることを管理するのがこの仕事です。
製造現場では強酸性の試薬など劇物を扱うこともあるので、安全に使用できるように作業ルールを整備し、必要に応じて見直しや改善を行っています。
危険性をなるべく0に近づけるため、整備したルールはチームメンバーに共有し、安心して働ける環境につなげています。
作業ルールを守ることは、安全性を守るだけでなく製品の品質維持にもつながりますので、責任感を持って取り組んでいます。
私自身、以前は製品の出荷時間が近づいてくると焦ることが多かったです。
冷静になって考えると、焦っても作業スピードが上がるわけではなく、むしろリスクが増えるだけだと気づきました。
リスクを減らすために自分の気持ちをコントロールして、常に落ち着いて行動するように意識しています。
チームを支える立場として大切にしていることを教えてください
主任になってからは、プレイヤーとしての視点から少しずつチーム全体や運用を見る立場に変わってきました。
仕事を個人単位で考えるのではなく、チーム全体としてどう動くかを意識することが求められています。
また、業務をこなすだけでなく、その仕組みづくりや改善にも取り組むようになり、仕事の幅が大きく広がったと感じています。
各メンバーが設定した年間目標に対して、計確に沿って進められているか確認を行ったり、必要に応じてサポートをしています。
立場が変わったことにより、私にとって初めての経験が多く、スタッフの悩みや不安に耳を傾けながら、慎重に、丁寧に対応していくことを心がけています。
加えて、メンバーから業務に対する信頼を得られるよう、自分がどのように見られているかを意識し、言動や態度に一層気を遣うようになりました。
チームが円滑に動けるように支える役割であると同時に、安全性や品質を守る責任も大きく、やりがいのある仕事だと感じています。
今後のキャリアについて教えてください
現在は化学物質管理者として、安全に関する意識や法令順守の重要性を強く感じているので、さらに、業務に直結する化学の知識や、変化する法規制への理解を深めることで、より確かな判断ができる専門性を身につけていきたいと考えています。
最近は、チームメンバーへの教育や業務の進め方に関するサポートなど、周りを支える立場として関わる場面が増えてきました。将来的には、チーム全体を見渡して動けるようなマネジメントスキルも身につけたいと考えており、社内研修なども活用しながらその力を養っていきたいです。
メッセージ
私は面接時に実際の仕事内容や働き方、職場の雰囲気などを知ることができました。労働環境をはじめとして、その時に話していただいた内容から大きなギャップもなく安心して仕事に取り組めています。教育体制も整っているので、私のように業界未経験でも始められます。
この仕事は日々計画通りに製造を行い、納期通りに製品を出荷することが大切です。一方で、各業務の進め方は自らの裁量に任されています。
時には機器トラブルやシステムエラーなどで思い通りにいかないこともありますが、業務の進め方は自分次第という点は個人的に好きなポイントです。
計画的に物事を進める業務が多いため、黙々と集中して作業に取り組むのが好きな方には、とても合っている環境だと思います。
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