【海外情報】ミツバチと農薬：リスク評価のための最新ガイダンス- Eurofins Scientific

この記事では、規制の専門家であるSylviane Gonyが、EFSAが2023年5月に発表するハチに対する農薬のリスクアセスメントに関する新しいガイダンス文書を受けて何が変わるのかを考察しています。

何が新しいのか？Tier 1評価の事例

• 新たに発表されたガイダンスは、農業地域における接触または食餌を介した農薬へのハチの曝露を評価するための段階的アプローチに従っています。Tier 1 には様々なシナリオが含まれ、ハチの分類群 (ミツバチ、マルハナバチ、ソリトルビー)、ライフステージ (成虫と幼虫)、影響のタイムスケール (急性および慢性) が考慮されています。ただし、曝露量推定PEQ（Predicted Exposure Quantity）では、対象作物の開花期に関する散布期間など、新たなパラメータが考慮されています。
2013年の旧版では、花蜜と花粉中の残留量は作物の開花期に散布された測定値に基づいていたため、開花前に植物防護製品が散布された場合、食餌暴露の過大評価につながりました。2023年版では同じ残留データが使用されていますが、開花前に植物防護製品を散布した場合の曝露量の減少を考慮するため、計算には開花前係数（PFF）が導入されています。2013 年版と比較した暴露の推定におけるもう一つの変更点は、花蜜と花粉を介した暴露の推定を分離し、土壌上汚染（植物への直接散布による）と土壌汚染の植物への移行による潜在的暴露を分離して計算することです。